歓(よろこ)びに咽(むせ)ぶ白(しろ)い朝(あさ) 哀(かな)しみに嘆(なげ)く黒(くろ)い夜(よる)
我等(われら)が歩(あゆ)んだ此(こ)の日々(ひび)を 生(う)まれる者(もの)に繋(つな)ごう…
瞳(ひとみ)に映(うつ)した蒼(あお)い空(そら) 涙(なみだ)を溶(と)かした碧(あお)い海(うみ)
我等(われら)が愛(あい)した此(こ)の世界(ばしょ)を 愛(いと)しい者(もの)に遺(のこ)そう……
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独(ひと)りで寂(さび)しくないように 《双児の人形(ふたごのla poupée)》を傍(かたわ)らに
小(ちい)さな棺(ひつぎ)の揺(ゆ)り籠(かご)で 目覚(めざ)めぬ君(きみ)を送(おく)ろう…
歓(よろこ)びに揺(ゆ)れたのは《紫色の花》(violet) 哀(かな)しみに濡(ぬ)れたのは《水色の花》(hortensia)
誰(だれ)かが綴(つづ)った此(こ)の詩(うた)を 生(う)まれぬ君(きみ)に贈(おく)ろう……